Windows XPは、すでにMicrosoftからの出荷が終了しているが、最終版は2008年5月に配布が始まったService Pack 3となる。2007年にはVistaが発売されていたし、2009年にはWindows 7の出荷が待ち構えていたタイミングで、2008年秋にはWindows 7のPre-Betaが開発者向けに配布されている。つまり、一般的にショップ等で容易に入手できるPCは、2007年中にVistaに入れ替わっていただろうから、その頃以降に購入されたPCではXPは使われていない。
もちろん、企業のようにボリュームライセンスでWindowsを購入しているところはその限りではなく、ほぼ最新のハードウェアでWindows XPを使い続けているところも少なくない。例えば、ITに関して相当進んでいるように見えるマスコミにしても、記者会見などで周りを見渡すと、今なお、Windows XPを使っている記者の姿を容易に発見することができる。
Vista登場の2年後に家庭向けXPサポート終了のはずが…
Microsoftは2007年1月に異例の発表を行い、本来は次バージョンのWindowsリリースから2年後までしかサポートされない家庭向けのWindowsであるWindows XP Home Edtionなどについても5年間の延長サポートフェーズを提供するとした。あまりにもXP Home Editionが市場で多く使われ続けているため、そのサポートを終了してしまうと社会的影響が大きすぎるという判断だ。それによって、Vistaのリリースである2007年から2年後の2009年に終わるはずだったサポートに、5年間の延長が発生し、それによって2014年4月がXデイになったわけだ。
つまり、XPのサポートが2014年に終わるというのは、何も急にアナウンスされたわけではなく、2007年、Windows Vistaの発売当時に決まっていたことであり、猶予としては7年間もの歳月があったことになる。そして、その7年間の間にVista、7、8とWindowsは3回代替わりし、そして、今年は4代目として8.1の出荷が予定されている。
問題は、XPを捨てるにしても、どの新しいWindowsに移行するかだ。そこが多くのIT担当者にとっての悩みになっている。
Windows XP終了まで、あと38週。
フリーランスライター