米Microsoftは2013年6月26日から28日まで、米サンフランシスコで開発者会議「BUILD 2013」を開催した。Windows 8の改良版「Windows 8.1」を発表して、プレビュー版を公開。さらに開発環境であるVisual Studioについても最新版も発表し、こちらもプレビュー版をダウンロードできるようにした。(関連記事:Microsoftが「Windows 8.1 Preview」を公開、アプリ開発支援を強化

気になるスタートボタンはどうなった?

 なかでも気になるのが、Windows 8.1の内容だ。Windows 8.1の製品版は、2013年秋にリリースされる見込み。特に “スタートボタンの復活”など注目度の高いユーザーインタフェース(UI)の改善点は、BUILD前から一部明らかになっていた(関連記事:Microsoft、「Windows 8.1」にスタートボタン“のようなもの”を追加)。

写真1●アプリケーションの一覧はスタート画面をスワイプするだけで現れる
写真1●アプリケーションの一覧はスタート画面をスワイプするだけで現れる
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 前評判通り、Windows 8.1プレビューを見る限り、UIは改善されている。例えば、インストールされているアプリケーションソフトの一覧は、スタート画面を上方向にスライドさせるだけで、表示できるようになった(写真1)。スタート画面でも、表示するタイルのサイズが4種類に増えた。現行は、基本となる正方形と、横幅が2倍になる長方形の2種類だが、4分の1のサイズの小さいタイルと、4倍のサイズの大きなタイルが加わった。

写真2●スタートボタンはあるが、できることは違う
写真2●スタートボタンはあるが、できることは違う
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 そしてスタートボタンも、復活している(写真2)。だが、できることはWindows 7のスタートボタンとは違っていて、「スタートメニュー」は開かない。標準ではスタート画面に戻るだけ。現行のWindows 8でも、画面の左下隅にマウスポインターを合わせると、スタート画面のサムネイルが現れ、これをクリックすることでスタート画面に戻れる。このサムネイル表示をWindowsロゴマークに変えて、タスクバーに常駐させたのが、新しいスタートボタンだ。

 ただし、改善されてはいる。標準では、スタート画面に戻るだけだが、カスタマイズが可能で、例えば、アプリケーション一覧を、スタートボタンから直接開く設定に変えられる。さらに、スタートボタンをマウスで右クリックすると、ショートカットメニューが開く。Windows 8でも、画面の左下隅で右クリックすることでショーカットメニューを開けたが、Windows 8.1では、このショーカットメニューから「シャットダウン」できるようになる。(関連記事:Windows 8.1のプレビュー版公開、「スタートボタン」はどうなった?