Windows 8には、数多くのアプリケーションが標準搭載されている。その中で、従来の「アドレス帳」を置き換えるために用意されたものが「People」アプリだ。「People」は、タッチ操作がしやすいようにModern UIで作られているだけでなく、さまざまなクラウドサービスと連携してアドレス帳の連絡先を拡張できるようになっている。
そこで今回のWindows 8道場は、前回に引き続きWindows 8に標準で搭載されているアプリの中から「People」アプリを紹介する。
「People」アプリを起動する
Windows 8の標準アプリである「メール」「People」「メッセージング」「カレンダー」は、4つで1つのセットアプリとして扱われている。ちょうど、Officeパッケージにおける「Access」「Word」「Excel」「PowerPoint」のような関係と言ってよいだろう。もっとも、Officeアプリケーションはそれぞれ個別にインストールしたりアンインストールしたりすることが可能になっているが、「メール」「People」「メッセージング」「カレンダー」は、個別にインストールすることはできず常に一緒に扱われる。また、ローカルアカウントでWindows 8にサインインしている場合は、起動しようとしても警告画面となり先へは進めない。予めMicrosoftアカウントでサインインしておくか、警告画面でMicrosoftアカウントのメールアドレスとパスワードを入力する必要がある。
そしてこの4つの標準アプリの中で、知り合いのメールアドレスや電話番号といった「連絡先」を管理するのが「People」アプリである。このアプリの最大の特徴は、マイクロソフトの「Hotmail」や「Outlook.com」だけでなく、ソーシャルネットワークサービス(以降SNS)の「Facebook」「Twitter」「Gmail」「LinkedIn」といったサービスと連携して、連絡先をまとめて表示することが可能な点にある。
それでは、「People」アプリを起動してみよう。スタート画面を表示したら「People」と書かれたタイルをクリック(タップ)する。すると「People」が起動し、すでにMicrosoftアカウントに連絡先が登録されている場合は、同期して「People」アプリにも表示するようになる。
このとき、最初にしておきたいのがバージョンの確認だ。「People」アプリも前回紹介した「メール」アプリ同様に、2013年3月に大幅なアップデートが施されている。もし、バージョンが「17」よりも古い場合は、アップデートした方がよいだろう。バージョンの確認やアップデート方法については、前回の「メール編」に詳しいので参照していただきたい(図1)。