5分類、7種のオープンソースDBMSの特徴を解説した書。取り上げたのは、RDBMSの「PostgreSQL」、キーバリューストアの「Riak」「Redis」、列指向DBの「HBase」、ドキュメント指向DBの「MongoDB」「CouchDB」、グラフDBの「Neo4J」である。これらのDBMSを一つ当たり3日で理解しようという趣旨で、DBMSごとに1日目~3日目という構成にしている。3日といっても、1日分は10ページ前後であり、通勤中の時間などを利用して読み進めることができるだろう。

 本書の著者は、複数種のDBMSを適材適所で組み合わせて使うことが重要になると考えており、本書はそのための指針になる。例えば、各DBMSの3日目のパートには、そのDBMSの強みと弱みを記述。最終章の第9章には、5分類のDBMSがどんな案件に適しているか、あるいは適していないかをまとめた。

 これまでリレーショナル型以外のDBMSに触れていなかったエンジニアにとって一読する価値がはずだ。

7つのデータベース 7つの世界


7つのデータベース 7つの世界
Eric Redmond/Jim R. Wilson 著
角 征典 訳
オーム社発行
2940円(税込)


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