スマートフォン時代に入り、大規模かつ長時間にわたる通信障害が相次ぐようになっている(表1)。2012年はNTTドコモが立て続けに通信障害を起こした。今年に入ってからはKDDIが連続してLTEの通信障害を起こし、問題が深刻化している。
総務省は、電気通信事業法の事故報告制度により、影響範囲が3万人かつ2時間以上の事故を重大事故と定義し、30日以内に事故原因の報告を義務付けている。そんな重大事故は、2012年度に17件発生した。件数こそ、ここ数年で横ばいだが、障害の継続時間が10時間以上の事故が5割を超えるなど事故の長時間化の傾向がうかがえる(図1)。