Googleが2013年5月に開催した開発者向けカンファレンス「Google I/O 2013」(関連記事)では、参加者の多くがGoogle Glassをかけていた。ざっと見た感じでは、10人から20人に一人がGoogle Glassをかけており、普及の速さに驚いた。

 また最近では、シリコンバレーで、Google Glassをかけた人を見かけるようになった。下の写真は、レストランでテーブルを囲んで食事している様子で、左端の男性は、Google Glassをかけている。Google Glassは、限定出荷にもかかわらず、生活の一部に組み込まれ始めているように見える。

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 Google Glassのアプリケーションも、写真共有、不動産物件検索、医療、ショッピングなど様々な分野のものが開発されている。このレポートでは、Google Glassアプリに焦点を当て、開発が進んでいるアプリをレビューし、日本企業はGoogle Glassにどう備えるべきかを考察する。

Google Glassで写真撮影と写真共有

 Google I/Oでは、開発責任者のTimothy Jordanが「Developing For Glass」と題して、Google Glass向けのアプリ (Glasswareと呼ばれる) 開発について解説した。その中で、Jordanは、Google Glass向けに開発が進んでいるアプリを紹介した。Googleは、Google Glass向けに、Google+、Gmail、検索アプリを開発している。パートナー企業からは、New York Times、Path、Facebook、Twitterなどが、Google Glass向けにアプリを開発している。Google Glassでは、ニュース配信アプリや写真撮影・共有アプリが話題を集めている。

出典 : Facebook

 FacebookはGoogle Glassで撮影した写真を共有するアプリを公開した。上はGoogle Glassで写真撮影をしたところである。スマートフォンと異なり、Google Glassでは、瞬時に、写真撮影ができる。撮影された写真は、Timeline Card (表示基本単位、カード形式) として表示される。

出典 : Facebook

 ここでGoogle GlassのTouchPad (ツルの部分) をタップすると、ShareまたはDeleteのオプションが示される。上はShareオプションを表示している様子。

出典 : Facebook

 Shareオプションを選択すると、共有範囲が表示される。共有範囲は、Only Me(自分だけ)、Friends(友人)、Public(公開)である。TouchPadをスワイプして希望の共有範囲を選択すれば、Facebookで写真共有が完了する。Google Glassで撮影した写真を、手軽に友人と共有でき、人気アプリとなりそうである。