Windowsユーザーにとってメールソフトといえば、Windows XPなら「Outlook Express」、Vistaなら「Windows メール」、7なら「Windows Live メール」ということになるだろう。実は、Windows 7にはメールソフトは標準で搭載されていないのだが、マイクロソフトのサイトから無料でダウンロードできる「Windows Live メール」が、事実上の標準となっている。そして、Windows 8になると再びメールソフトが標準で搭載されるようになった。それが、Modern UIで操作する「メール」アプリだ。

 今回のWindows 8道場は、Windows 8の標準アプリである「メール」アプリの接続手順と、その基本操作を中心に紹介しようと思う。

「メール」アプリを起動する

 Windows 8に搭載されている「メール」アプリは、Modern UIで作られたいわゆる「Windowsストアアプリ」だ。当初の「メール」アプリは、本当に基本的な機能しかなかったのだが、2013年3月の大幅なアップデートにより、かなり使えるアプリに変貌を遂げている。

 それでは、「メール」アプリを起動してみよう。「スタート」画面で「メール」と表示されたタイルをクリック(タップ)する。これで「メール」アプリが起動する。このとき、Windows 8にサインインしているMicrosoftアカウントが、HotMailやOutlook.comのメールアドレスだった場合は、アカウントの設定をすることなく自動でメールの送受信が可能になる(図1)。

図1●「メール」アプリを起動するには、「スタート」画面で「メール」タイルをクリック(タップ)する。このとき、Windows 8にサインインしているMicrosoftアカウントが、HotMailやOutlook.comのメールアドレスと同じなら、設定なしにすぐメールの送受信が可能になる。
図1●「メール」アプリを起動する
「メール」アプリを起動するには、「スタート」画面で「メール」タイルをクリック(タップ)する。このとき、Windows 8にサインインしているMicrosoftアカウントが、HotMailやOutlook.comのメールアドレスと同じなら、設定なしにすぐメールの送受信が可能になる。
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 しかし、Windows 8にローカルアカウントでサインインしている場合は、Microsoftアカウントとそのパスワードを入力するよう求められる。この場合、[キャンセル]ボタンをクリック(タップ)しても「Microsoftアカウントでサインインしてからもう一度やり直してください。」といったメッセージを表示して先ほどの画面に戻ることしかできない。もしMicrosoftアカウントがない場合は、「メール」アプリを終了するかスタート画面に切り替えるしか方法がない。

 つまり、「メール」アプリはMicrosoftアカウントがなければ起動しない。この点は、ローカルアカウントのみでWindows 8を運用する予定のユーザーは覚えておく必要があるだろう。(図2

図2●ローカルアカウントでサインインしている状態で「メール」アプリを起動すると、Microsoftアカウントを要求される。[キャンセル]ボタンをクリックすると「もう一度やり直してください」というリンクが表示され、クリックしても再びMicrosoftアカウントの要求画面に戻ってしまう。
図2●ローカルアカウントで起動した場合
ローカルアカウントでサインインしている状態で「メール」アプリを起動すると、Microsoftアカウントを要求される。[キャンセル]ボタンをクリックすると「もう一度やり直してください」というリンクが表示され、クリックしても再びMicrosoftアカウントの要求画面に戻ってしまう。
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