アメリカのタクシー業界が大きく変わりそうである。利用者はスマートフォンでSideCar (サイドカー) というアプリを使い、タクシーに乗ることができる。また、自動車を所有している個人は、このアプリを使って、個人タクシー事業を始めることができる。SideCarはSan Francisco (カリフォルニア州) に拠点を置くベンチャー企業で、Google Venturesなどが出資を行っている。

SideCarを実際に利用してみた

 SideCarは、San Franciscoでサービスを始めたところで、早速利用してみた。市内でMoscone CenterからUnion Squareまで移動する際に、SideCarに乗車した。まず、SideCarアプリを起動し、地図上で乗車場所を指定する。上のスクリーンショット左側 (出展はいずれもVentureClef) がその様子で、右下のピンAが乗車位置である。 次に目的地 (同左上のピンB) を指定し、近くにいるSideCar (オレンジ色の自動車) を指定する。入力が終わると、アプリに乗車位置、目的地、経路、料金が表示され、この内容を確認して、画面最下部のConfirm Rideボタンを押して、自動車を呼ぶ。ボタンを押すと、送迎内容の確認と伴に、ドライバーと自動車の写真が表示される (上のスクリーンショット右側)。これで処理が完了で、ドライバーは自分の車で迎えに来る。

 自動車の到着を待っているあいだ、地図上には自動車の位置が示され、あと5分で到着と説明され (上のスクリーンショット左側)、配車状況をリアルタイムで把握できる。自動車は、表示時間より少し遅れたが、指定した場所に到着した。自動車が到着する前にドライバーから電話があり、場所の確認を行った。自動車にはタクシーのような目印は無いが、アプリに自動車の写真が掲載されるため、一目で識別することができた。