前回は、情報処理推進機構(IPA)が呼びかけた三つの策のうち、「アクセス許可の確認」と「信頼できるマーケットの利用」を解説した。最後の三つ目の策は「セキュリティソフトの導入」だ。

専用ソフトでリスク評価を徹底

 セキュリティソフトに関しては、大別して2種類のソフトがある(図1)。アプリが利用する権限を調べて「電話帳の参照」など特にリスクが高いものを機械的に警告するものと、ベンダーの事前検査で警告の対象を絞るものである(表1)。

図1●迷惑アプリを検知、警告する仕組み
アプリが使用する権限(機能)を調べて表示するタイプと、迷惑アプリと認定したアプ リ一覧(パターンファイル)を配信するタイプがある
図1●迷惑アプリを検知、警告する仕組み
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表1●迷惑アプリを検知、警告する主なAndroid用製品
表1●迷惑アプリを検知、警告する主なAndroid用製品
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 前者の機能を搭載するのが、キーウェア ソリューションズの「セキュアカーテン」や、マカフィーの「モバイルセキュリティ」だ。マカフィーと協業してNTTドコモが配布しているウイルス駆除ソフト「あんしんスキャン」でも、有償オプションで同じ機能が利用できる。