6月4日から8日まで、台湾・台北市で「COMPUTEX TAIPEI 2013」が開催されている。出展者数はおよそ1700、会期中におよそ13万人の来場者数を見込むアジア最大級のICT(情報通信技術)関連展示会である。

 今年の大きな目玉は、米インテルが正式発表した第4世代Coreプロセッサである。開発コード名「Haswell」で呼ばれていたパソコン向けの主力CPUで、性能を向上させながら消費電力を抑えた点が特徴となる。

写真1●基調講演に登場したインテルのトム・キルロイ氏
写真1●基調講演に登場したインテルのトム・キルロイ氏

 初日の基調講演に登場したインテルのExecutive Vice President, General Manager, Sales and Marketing Groupのトム・キルロイ氏(写真1)は、ノート・パソコンとタブレット端末の一体型端末“2-in-1デバイス”が今後のパソコン市場の主役を担うと予想。今回発表した第4世代Coreプロセッサおよび次期Atomである「Silvermont」(開発コード名)が、“2-in-1デバイス”向けに優れた性能を提供できることを力説した。

ASUSはWindows/Android両対応の脱着式PCを発表

写真2●ASUS Transformer Book Trio
写真2●ASUS Transformer Book Trio

 地元・台湾の大手パソコンメーカーASUSTek Computerは、開幕前日の6月3日にプレスコンファレンスを開催。「ASUS Transformer Book Trio」を発表して、注目を集めた(写真2)。同製品はディスプレイの脱着機構によって「ノートブック」「タブレット」「デスクトップ」の3つのモードで使えるモバイルPC。タブレット側とキーボード側に別々のCPUを搭載しており、Windows/AndroidのデュアルOSに対応する。

 同じく台湾エイサーも、スマートフォンとタブレットの性格を持ち合わせた“ファブレット”と呼ぶ5.7型液晶搭載製品「Liquid S1」などの新製品を発表した。Liquid S1は、心臓部に台湾メディアテック製のクアッドコアプロセッサー「MT6589」を採用。通話中でも、さまざまなアプリケーションを操作できるアプリ「Float App」を搭載する。