アプリマーケットの中でも人気の高いジャンルの一つがカメラに関するもの。中でも撮影した写真を、インパクトのある形に手軽に加工できるアプリはメディアに取り上げられやすく、注目もされやすい。

 そこで今回は、各アプリマーケットのカメラに関するジャンルに着目し、現在の人気動向やその活用方法などについて探っていく。

一般の人気は高いが注目度が低いカメラアプリの動向を調査

写真1●App Storeのカメラ/写真アプリ特集
写真1●App Storeのカメラ/写真アプリ特集
カメラ関連はアプリの中でも継続して高い人気を得ているジャンルの1つだ。
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 スマートフォンのアプリマーケットにおいて、高い注目を集める人気ジャンルの1つが“カメラ”に関連するものだ(写真1)。スマートフォンのカメラは多くの人にとって関心の高い機能であり、ソーシャルメディアとの連携で利用機会も多い。そのため、ユニークな写真を撮影したり、写真をきれいに加工したりするアプリは人気が高い。

 中でも、インパクトある写真を簡単に作成できるフィルター系アプリは、ヒットすると大きな注目を集めやすい。昨年は、撮影した写真を漫画風に加工できるiPhone向けの「漫画カメラ」が高い人気を得たほか、最近であれば女子高生の写真から話題となった“マカンコウサッポウ”風の効果を施すアプリなどが記憶に新しい。

 だがそうした人気の一方で、フィルター系アプリは“賞味期限”が短く“飽き”られやすい傾向にある。また、カメラ系アプリ全体でも高い売り上げを上げるためのノウハウが確立されていない。こうしたことから、ゲームや電子書籍などと比べると、ビジネス面での注目度はあまり高くなく、取り上げられる機会も少ないように感じる。

 そこで今回は、App Store、Google Playそれぞれのカメラに関連するカテゴリーに着目し、実際カメラ系アプリはどの程度人気や売り上げがあり、どのように活用されているのかを、各ランキングから探っていく。なお、同カテゴリーに属するアプリにはアダルト関連のものも含まれているが、ここではそうしたアプリは除外した上で評価している。