「いい会社」とはどんな会社か。日経情報ストラテジーはこの究極の問いに対する答えを探した。今、なぜいい会社か。

 東京電力の原発事故のように、1つの出来事で会社が一気に崩れることが分かった。そこで見えたのは組織風土の大切さだ。業績下落も重大な損失だが、風土悪化の方が致命的である。日頃から組織風土作りに力を入れ、柔軟に対応できる組織にしておかなければ、逆風で倒れると起き上がれない。

 そこでこの特集では、日経情報ストラテジーの連載でもおなじみのスコラ・コンサルトの柴田昌治氏に協力を依頼した。柴田氏はコンサルタントとして約30年にわたり、組織風土改革と向き合っている。その柴田氏と連載担当記者(当時)がいい会社の条件を一緒に考えた。

 結論として見えたのは、組織風土改革は経営の変革を促し、業績向上に直結するという事実。実現の過程で社員は成長し、いい会社が形作られる。

目次