Google I/O 2013では、Android、Chrome、Google Glassというプラットフォームの他にも様々な新技術が披露されました。また基調講演ではあまり公の場に姿を表さないCEO Larry Page氏が登壇し、参加者に語りかけました。

Google CEO Larry Page氏
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 「我々は、世界を良くする可能性を持つテクノロジーに対して、楽観的で深い思いを共有するためここにいます」とPage氏は会場に、そしてYouTubeでI/Oを見ている人々に語りかけました。Page氏のスピーチは、世界をより良いものにする「テクノロジーが持つ可能性」への深い信頼と大きな期待、そしてテクノロジーを使って世界をより良くしていくギークとしての強い使命感がこもったものでした。

 「Androidを初めとする新しい技術が急速に普及しています。そのスピードはまさに驚異的です」とPage氏は言います。

 「我々がこれまでに思い描いたほとんどのセンサーが今ではスマートフォンの中に搭載されています。現在では空気を計測したりすることもできます。そして、そのデータがインターネットにアップロードできます。驚くべきことです」とPage氏は語りました。「あなたの電話は、世界のどことでも、世界中の誰とでも話すことができ、あなたは私がマークしたものを知る事ができます。あなたの電話は、大画面のテレビとほぼ同じ解像度で表示する事ができます。Google Glassを通じてものを見ることもできます」

 「タブレット、スマートフォン、ノートブック、Google Glass、これらすべてがAndroidとChromeがフォーカスしているものです。開発者とGoogleが、これらのプラットフォームが搭載されたデバイスを介し、ユーザーに素晴らしい体験を提供します。人々の生活に波及するこれらすべてのイノベーションに私はとてもエキサイトしています。人々が生活をよりハッピーになるようにするためハードワークしましょう」。Page氏は呼びかけました。

 「それは、まだ始まったばかりです」とPage氏は言います。 「我々が持っている巨大な可能性を、あなたは知っています。これまで長い間、コンピューティングは世界を変えてきましたが、どこまで変えて行くのか、それはまだ見えていません」と。そして「我々は、まだこの世界に存在しないものを作らねばなりません」と訴えました。

 「世界をより良くするために、もっと多くの人が必要です」とPage氏は呼びかけます。「皆さんのような方々がもっとたくさん必要です。少年はサイエンスや数学に熱中してほしい。より多くの学生が、サイエンスやエンジニリングの学位をとり、より多くの人が技術の重要な問題に従事してほしい」。

 「Googleは、あなたのイノベーションをサポートするプラットフォームの役割を努めたい。みなさんの貢献に感謝します」。そうPage氏はスピーチを締めくくりました。

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