Google I/O 2013で登場した新技術の解説、2回目の今回は、Androidと並ぶGoogleの2大プラットフォームのもう一方、Google Chromeに関する発表を解説していきます。

「AndroidとChromeは、
"Two large open platforms"
"Two fast growing platforms"
"Two scalable platforms"」

であり

「Androidは、今や、世界で最も人気のモバイル向けのOSになった」
「Chromeは、今や、世界で最も重要なBrowserになった」

という発言を前回記述しましたが、その言葉通り、今回のI/Oは、AndroidとChromeの2つが基調講演の中心的となっていました。

Chromeのユーザー数

 Chromeは、昨年のGoogle I/Oから1年でアクティブユーザーを3億人増やし、7億5000万人を突破しました。Androidに加えiOS向けChromeもリリースされ、急速な勢いでアクティブユーザーを増加させています。

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Chromeの性能アップ

 基調講演では、WebGLによるリッチなアプリケーションのデモやWeb Audioのデモが繰り返し行われました。

 WebGLは、Hobbitのデモや3Dのモンスター対戦ゲームなどかなりリッチな表現が可能になっており、さらにAndroidタブレットであるNexus 10でも同じレベルでWebGLが再生できるレベルになっていました。

 下記は、WebGLとWeb Audioを使ったデモで、Chromebook Pixelと同じものがNexus 10でも動くようになっています。

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 デスクトップ版のChromeは、JavaScript Engine(V8)のスピードがここ1年で、24%高速化されたそうです。

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 モバイル版のChromeは、JavaScript Engine(V8)のスピードがここ1年で、57%高速化されたそうです。

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 また、GoogleはV8向けにasm.jsの最適化を1カ月程度行なった結果、JavaScriptの速度が2.4倍も早くなったそうです。

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