スマートフォンやタブレット端末に専用リーダーを取り付けることで簡単なクレジットカード決済を提供する米国発の「Square(スクエア)」が日本でのサービスをスタートさせた。初期費用をかけずに導入できるため、中小企業や個人事業主の間でクレジットサービス導入が期待されている。米国では300万の加盟店、150億ドルの年間取扱い額がある。日本でも普及するか---。

 スクエア社のCEOはTwitterの共同創業者であるジャック・ドーシー氏。米国、カナダに次いで北米以外で初めての展開となった日本では三井住友カードと業務提携し、事業を進めていく。三井住友カード側の出資額は1000万ドルだという。

 「Squareレジ」アプリをスマートフォン(iPhone、Androidに対応)やiPadにダウンロードし、販売商品の情報を登録。ヘッドフォンジャックに差した小型の専用リーダーで顧客のクレジットカードを読み込むと決済できる仕組みだ。

スマートフォンに専用端末を挿し、クレジットカードを読み込むだけで決済できる。高価なカード端末が不要なのがメリット
スマートフォンに専用端末を挿し、クレジットカードを読み込むだけで決済できる。高価なカード端末が不要なのがメリット
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 顧客は画面上に指でサインを書けるほか、メールでレシートを発行することもできる(プリントも可能)。現金取引も記録することができ、時間別、日別、週別、月別の売り上げ比較や、ニーズに合わせてカスタマイズしたレポートも作成できる。

 米国やカナダでは、レストランやバー、ピアノやゴルフの教師、医師などさまざまな業種で利用されており、スターバックスでも、7000店舗で導入されているという。自身のスマートフォンさえあれば手軽に導入できるのが人気の秘訣だ。日本でのクレジット決済手数料は3.25%で、比較的安価な設定となっている。