先日、海外のとあるソーシャルメディア関連のコンサルティング会社が出した資料に目を通す機会があった。それは海外(特に米国)の、いわゆる「ソーシャルメディア担当者」の1週間の仕事量と、それらに配分する時間を調査し、理想的な形を割り出したものである。

 つまり「ソーシャルメディア担当者」が1日8時間勤務で月曜日から金曜日まで働いたとして週に40時間ある時間を、どのように配分することが理想なのかというものだ。

 もちろん、これはあくまでも「理想」であって現実ではない。ましてや米国はともかく日本の場合、「ソーシャルメディア担当者」という形で、1週間の40時間の勤務時間をすべてソーシャルメディア関連業務だけに配分できる担当者は非常に少ないのが現状だ。

 参考程度にしかならないかもしれないが、それでもこのデータから色々と見えてくることがあるので、少し紹介しよう。

理想的なタスクと時間配分

 まず、気になる「ソーシャルメディア担当者」の理想的なタスクとその時間配分は、以下のようになっている。

1. 自分たちのソーシャルメディアアカウントのアップデート:4時間
2. ブログ記事の企画/執筆/更新:7.5時間
3. 内部/外部コンテンツのシェアのためのリサーチやプランニング:4時間
4. コンテンツ収集とシェア:2.5時間
5. コミュニティメンバーとのコミュニケーション:4時間
6. オンラインにおけるブランドに対する言及のモニタリング:4時間
7. プロモーションやコンテストなどのキャンペーン企画:2.5時間
8. コミュニティの拡大のために行う施策の展開:2.5時間
9. 全体戦略のマネジメントと軌道修正:2.5時間
10. レポーティングと分析:2.5時間
11. (炎上などの)予期せぬ事態に対応するための予備時間:4時間

 ざっと、これだけで40時間である。