米アップルは2013年5月15日、App Storeからのアプリダウンロード数が500億に達したと公表した。今年1月の400億ダウンロード達成からおよそ4カ月で、100億ものアプリがダウンロードされたことになる。
そこで今回は、500億カウントダウンキャンペーンで公開されていた「オールタイムトップ」のアプリランキングを取り上げ、App Store全体でダウンロードが多い定番アプリの現状について調べてみることにする。
500億ダウンロードに合わせ全期間で人気を得ているアプリも公開
アップルのApp Storeは、iPhone 3Gの発売と時を同じく、2008年7月に誕生した。その後のiPhone/iPadの人気と共にアプリのダウンロード数は順調に増加しており、2011年1月には100億ダウンロードを達成。さらに今年1月には400億ダウンロードに到達している。
そして5月15日には、ついに500億ダウンロードを達成したことが公表された。4ヵ月程度で100億ものアプリがダウンロードされている計算となり、アプリのダウンロード数が現在も順調に伸びていることが理解できる。昨今のアプリシーンの盛り上がりを見れば、その傾向はよく理解できるのではないだろうか。
この500億ダウンロードを達成する直前、App Storeではカウントダウンキャンペーンとして、500億番目のアプリをダウンロードしたユーザーに1万ドル分の、500億から50ダウンロードまでの人には500ドル分のApp Store Cardを贈呈するというイベントも実施されていた(写真1)。
このキャンペーンにおいて、アプリ開発者にとって興味深い要素となったのが、App Storeの全期間においてダウンロードされている「オールタイムトップ」のアプリを、ランキング形式で表示していたことだ(写真2)。
現在人気のアプリのランキングはApp Store上でチェックできるが、アプリの人気には当然ながら浮き沈みがある。だがオールタイムトップにランクインしているアプリは、そうした浮き沈みがありながらも、継続して人気を得ている“定番”の地位を築いていると考えられるからだ。
では、全期間で人気を得ているアプリとはどのようなもので、現在はどういった人気の傾向を示しているのだろうか。現在のApp Storeのランキングと比較しながら、iPhone、iPadそれぞれについて、オールタイムトップにランクインしているアプリの内容や、その動向を確認してみよう。
なおオールタイムトップは、iPhone、iPadそれぞれの有料・無料アプリについてのみ、ランキングが記載されている。全期間を通して最も売上が多いランキングについては記載されていない。