今回は、UIデザインについて考えていきましょう。

 この分野については世界中で様々な例や手法が紹介されていますが、今回は、前回同様、私の仕事を通して具体例を紹介します。当社の場合、UIデザインは、以下の3つのステップに分けて考えています。

(1)手書きスケッチ
(2)モックアップ作成
(3)コーディング

 それぞれ詳しく見てきましょう。

STEP 1 手書きスケッチ

 UXデザインの際に作った「ユーザーのアクション」に基づいてUIを手書きで描きます。はじめに手書きする理由は、いろいろありますが、何よりも「直感的で」「修正が早い」ことが重要です。UIデザイナーや開発者とアイデアをできるだけ出し、最適なUIを短期間で選択します。

 当社では、ホワイトボードやノートを活用し何十通りのアイデアを試し、最適で実現可能なアイデアを出し続けます。思考を発散させるフェーズです。

 このステップでの確認事項は、「画面遷移」「デフォルト設定」「メニューの順番」「ラベル名」「エラー文言」「警告POPUP」などです。

図1●手書きスケッチ
この時点で大切なことは「アイデアの数」と「見える化」
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