写真1●TEDxTokyoでプレゼンテーションした、ネットイヤーグループの石黒不二代社長(写真:Karlsson/TEDxTokyo)
写真1●TEDxTokyoでプレゼンテーションした、ネットイヤーグループの石黒不二代社長(写真:Karlsson/TEDxTokyo)
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写真2●英語で11分間のプレゼンテーションをこなした(写真:Karlsson/TEDxTokyo)
写真2●英語で11分間のプレゼンテーションをこなした(写真:Karlsson/TEDxTokyo)
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 ネットイヤーグループの石黒不二代社長が、2013年5月11日に都内で開催されたプレゼンテーションイベント「TEDxTokyo(テデックス東京)」でスピーチをした。世界中から注目されるプレゼンイベント「TED」。その日本版であるTEDxTokyoは、2013年5月11日で5回目になった。NHKが「スーパープレゼンテーション」というタイトルでTEDを取り上げ始めたこともあり、TEDは日本でも人気が高まっている。

 TEDxTokyoに参加し、英語での11分間のスピーチに挑戦した石黒社長に、終了後に話を聞いた。すると事前のリハーサルで何度も構成を見直すなど、自分の主張を英語で伝えるポイントが見えてきた。

 3年で辞めないための「新入社員へのアドバイス」の特別編として、自分の主張を伝えることの難しさと、そのための工夫を紹介する(関連記事:入社という節目に「人生を棚卸し」してみる、エッセイを書いて目標を再確認しよう )。


 私は5月11日に開かれたTEDxTokyoで話をする機会を得ました。TEDxTokyoの仕掛け人であるパトリック・ニュウエル氏とは以前から知り合いで、何年も前から「TEDxTokyoで話をしないか」と誘われていたのです(関連記事:ワイガヤと「TED」は実は似ています、TEDxTokyo仕掛け人に聞く「世界を変えるアイデア」の生み方)。

 私はスピーチが好きですし、TEDにずっと興味を持っていました。ただ、米国ではビル・ゲイツ氏がマラリアの話をするなど、よほど強い主張がないと駄目だろうと思っており、身構えていました。「私はいったい、何を話せばよいのか」と考えあぐね、結局は参加の決断には至っていませんでした。

 しかし、パトリックからFacebookで「もう逃げられないよ」と言われ、ついに引き受ける覚悟を決めました。4月20日過ぎのことですから、その時点で5月11日の本番まで、3週間しかなかったわけです。

 正直に言いますと、当日の出番直前とプレゼンの開始直後は本当に緊張していました。私は以前から、人前で話をしても全く緊張しないのですが、この日ばかりは違いました。メチャクチャ緊張したのです。TEDのプレゼンでは通常と比べものにならない品質を要求されるからです。

 TEDxTokyoは日本でのイベントですから、スピーカーが日本語でプレゼンしてもいいわけです。しかし、私はパトリックから「英語でやって」と言われ、英語で話をしました(その時の映像は、こちら)。