さて、Gradleで天気予報を表示するのもなかなか便利かもしれませんが、ビルドツールとしての本領を発揮してもらうことにしましょう。ここでは、多くの読者の環境とマッチするであろう、Java+Eclipseでの開発環境を整えてみます。
apply plugin: "java"
apply plugin: "eclipse"
repositories {
mavenCentral()
}
dependencies {
testCompile "junit:junit:4.11"
}
これだけ!簡単ですね。Gradleのはプラグインという仕組みがあり、複数のタスクを追加してくれたりします。ここではjavaとeclipseを追加しています。これだけで、非常に多くの物事をこなしてくれるようになります。
あとはrepositoriesとdependenciesですね。お天気予報タスク作成の段では、build.gradleで利用するためにjson.orgのライブラリを追加したのでした。一方、こっちではUnitTestを書くために、開発プロジェクトで使うためにJUnitへの依存することを追加しました。
さて、次はJavaコードを書いてみましょう。下準備として、src/main/java フォルダと src/test/java フォルダを手作業で作っておきます。その後でgradle eclipseを実行すると、Eclipseにプロジェクトをimportできるようにするためのメタファイルが生成されます。もちろん、build.gradleで設定したJUnitへの依存関係もちゃんと考慮され、Maven CentralリポジトリからJUnitのjarファイルを自動的にダウンロードしてEclipse上でもビルドパスに追加してくれます。
さくさくとJavaコードを追加してみます。
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
Sample sample = new Sample();
System.out.println(sample.getMessage());
}
public String getMessage() {
return "Sample!";
}
}
import static org.hamcrest.CoreMatchers.*;
import static org.junit.Assert.*;
import org.junit.Test;
public class SampleTest {
@Test
public void test() {
Sample sample = new Sample();
assertThat(sample.getMessage()、is("Sample!"));
}
}
試しに、Eclipse上でプロジェクトを右クリック→Run as→JUnit Testを選択してテストを走らせてみます。おそらく、緑になったことでしょう。素晴らしい!