スマホ全盛時代だが、いまだにフィーチャーフォンの中古品を求める人は多いという
スマホ全盛時代だが、いまだにフィーチャーフォンの中古品を求める人は多いという
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 ここ1~2年ほどで、携帯電話の主流は一気にスマートフォンに移行した。かつて人気を誇っていたフィーチャーフォン(従来型携帯電話)は売り場の片隅に追いやられ、新製品も年に1~2回登場するかどうかという状況になっている。

 だが、中古ショップではいまだに中古フィーチャーフォンの人気が根強く、安定した売れ行きが見込めるという。装備が乏しいフィーチャーフォンが指名買いされる意外な理由も判明した。

NTTドコモなら、現行モデルの中古端末が1万円以下で手に入る

 中古ケータイを取り扱うじゃんぱら新橋店の北風大輔氏は、「スマートフォンが売れ筋なのは間違いないが、フィーチャーフォンも安定した需要がある」と語る。

 中古品が求められる理由の1つが、通話をメインにフィーチャーフォンを利用している人が、古くなった端末をできるだけ安く更新したいというニーズだ。量販店などに行って機種変更で新品を購入すると、月々サポートによる割引を考慮しても端末代金は2万円以上かかる。だが、中古なら半分以下の予算で新品同様の機種が入手できるのだ。

 NTTドコモの場合、いまでも複数のフィーチャーフォンが現行モデルとしてラインアップされていることから流通量も多く、程度のよい中古品を割安に入手しやすい。シャープ製の「SH-03E」(7980円)や、NECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「N-03D」(8980円)など、現行モデルでも新品同様の中古品が1万円以下で手に入る。

現行モデルでも、ほとんどの中古フィーチャーフォンは1万円以下で購入できる。機種変更で新品を購入するよりも断然安く済む
現行モデルでも、ほとんどの中古フィーチャーフォンは1万円以下で購入できる。機種変更で新品を購入するよりも断然安く済む
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 新旧モデルの違いが少ないように思われるフィーチャーフォンだが、新しめのモデルは処理速度などの性能が高く、古いモデルと比べて文字入力時のレスポンスなども改善されている。液晶パネルの大型化や高精細化、パネルの品質改良などで見やすさも向上しており、買い替えた際の満足感は高い。