マイナンバー、その「複雑さ」の真相
目次
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第7回 マイナンバーでは正確な文字表記ができない?
内閣官房は2013年11月12日に、社会保障・税番号(マイナンバー)制度の中核となる「情報提供ネットワークシステム」の調達仕様書案を公開した。この仕様書案における、文字コード(符号化文字集合及び符号化方式)の部分には、様々な問題点が存在する。今回はマイナンバーの文字コードについて考察する。
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第6回 ゆりかごから墓場までマイナンバー
日本に住んでいる人すべてに割り当てられる12桁の個人番号は、原則として、生まれてから死ぬまで生涯不変である(第4回参照)。では、人生のどの局面において、個人番号は使われ、あるいは使われないのか。連載第6回の今回は「ゆりかごから墓場までマイナンバー」というタイトルで、生まれてから死ぬまで、私たちの人…
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第5回 マイナンバーでのネット投票、実現は困難
本年7月におこなわれた参議院選挙では、「ネット選挙」が解禁された。ただし、今回解禁されたのはあくまで、インターネットによる選挙運動であり、いわゆる「ネット投票」ではない。その結果、「ネット投票」解禁への期待が高まっている。では今後マイナンバーが普及すれば、国政選挙での「ネット投票」は可能になるのだ…
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第4回 扱いが悩ましい、外国人と在留邦人のマイナンバー
「2013年5月24日、国民一人ひとりに固有の識別番号を割り当てて社会保障給付や納税を管理できるようにする「共通番号(マイナンバー)法」が可決された」と、「日経コンピュータ」6月13日号は伝えている。しかし、「国民一人ひとり」に個人番号を割り当てる、という文章は、マイナンバーの現実を正確に表現でき…
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第3回 二つの属性情報、「個人属性」と「関係属性」を理解する
マイナンバーで扱うべき属性情報には、大きく分けて「個人属性」と「関係属性」がある。個人属性とは、ある利用者個人に属する情報であり、関係属性とは、2人の利用者の間にある属性情報である。連載第3回では、マイナンバーにおける個人属性と関係属性の取り扱いについて考察しよう。
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第2回 「符号」や「アクセス・トークン方式」は必要か?
現在、総務省などが検討を進めているマイナンバーのシステムには、様々な問題点が存在する。第2回である今回は、第1回で紹介した「符号」や「アクセス・トークン方式」のような仕組みを使用することの問題点や、マイナンバーのシステムに戸籍電算システムが参加しないことがもたらす問題点を指摘する。
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マイナンバー、その「複雑さ」の真相
マイナンバーは、システム調達が巨額となる見込みだ。なぜならマイナンバーはかなり複雑なシステムであり、要求要件が非常に難しいからだ。マイナンバーや文字コードの問題に詳しい京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センターの安岡孝一准教授が、マイナンバーのシステムが抱える複雑さや、システムを開発…
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第1回 「個人番号」では串刺し検索ができない
マイナンバー法案が、国会で審議中だ。システム調達は巨額で、特需が生じると分析する向きもあるが、システム調達費用が巨額になるのには、それなりに理由がある。マイナンバーはかなり複雑なシステムであり、要求要件が非常に難しいからだ。
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