ユーザーが必要とする機能が実装できて、求められる性能や可用性が得られるなら、アプリケーション開発言語など何でもいい。そう思う読者がいるかもしれない。しかし、開発言語選びは重要である。
大規模システムを作るなら大勢のプログラマが必要になる。メジャーな言語でなければプログラマを集めるのに苦労する。複数言語を使って開発していると、プログラム間の連携に苦慮するかもしない。
最近ではアプリケーション開発にフレームワークを利用することが多い。開発生産性や処理性能などはフレームワークに大きく左右される。フレームワークで利用できる言語は決まっているので、言語を選ぶということは、フレームワークの選択肢を狭めるという側面もある。
これからのアプリケーション開発言語として何を選ぶべきか。さまざまな言語が候補に挙がるはずだ。そこに加えておきたいのがJavaScriptである。
1リクエストを0.2Mバイトで処理
JavaScriptはアプリケーション開発言語としての利用価値が高くなってきている。使いたくなる理由は、主に二つある(図1)。
一つは「言語スキルはJavaScriptだけでよい」といえるからだ。これまでは、アプリケーション開発言語を適材適所で使い分けることが多かった。適材適所といえば聞こえはいいが、それだけ多くの開発言語を習得しなければならないということだ。この負担がJavaScriptではなくなる。
もう一つの理由は「JavaScript対応ミドルウエアを使うと、サーバーリソースを抑えられる」ことだ。これはJavaScriptをサポートするサーバーサイドのミドルウエア「node.js」を使うことで得られるメリットである。