「大事な作業にしかるべき時間をかければ、それだけの見返りは十分に得られる」「遠回りに見える道が実は一番の近道とはよく言ったものだ」

 職場で抱えていた問題を解きほぐし、解決策を作っていく作業を進めながら私はこう感じた。私たちビジネスパーソンは、職場で様々な問題に突き当たる。チームのみんなで知恵を絞って、問題解決の方法をいろいろと考え出す。

 ただ、多くの場合、「解決方法が本当にベストかどうか」、あるいは「ベストだと考えられる解決方法は本当に問題を解決する上で有効かどうか」といったところまで深くは考えない。

 「おそらく、これでいけるはずだ」という甘い見通しから物事を進めてしまうことが大半ではないだろうか。その結果、得てして非効率的な状況を引き起こす。関係者からの反発を招いてしまうこともしばしばである。

 だからこそ、じっくり時間をかけて、思いついた解決策はベストかどうか、そしてベストだと考えられる解決策が本当に有効かどうかを、様々な角度から検証する。この大切さを改めて実感した。