Windowsのネットワーク機能は、Windows XP、Vista、7へとアップグレードするたびに、さまざまな改良が施されてきた。その点からすると、Windows 8のネットワーク機能は、Windows 7とそれほど大きな差は感じられない。ところが実際に設定を始めてみると、コントロールパネルにあった項目が削除されていたり、アクセスポイントの一覧がチャーム表示になっていたりと、細かな設定の変更に戸惑うことが多い。
そこで今回のWindows 8道場は、Windows 8で変更になったネットワーク設定について詳しく紹介しようと思う。
シンプルなネットワークと共有センター
Windows Vista/7からのアップグレード組が、Windows 8のネットワーク設定で最初に驚くのが、やたらとシンプルになってしまった「ネットワークと共有センター」だろう。
まず、Windows 8で「ネットワークと共有センター」を開くには、Windows Vista/7と同じようにデスクトップ画面から操作するのが一番簡単だ。タスクバーの通知領域には、ネットワークアイコンがあるので右クリックして現れる「ネットワークと共有センターを開く」をクリックすればよい。
タッチ操作の場合は、スタート画面で画面下から上にスワイプして「アプリバー」を表示し、右側にある「すべてのアプリ」ボタンをタップする。アプリ一覧が表示されるので「コントロールパネル」をタップしてデスクトップのコントロールパネルを開き、「表示方法」を「大きいアイコン」に切り替えれば「ネットワークと共有センター」を見つけることができる(図1)。
表示された「ネットワークと共有センター」を見ると、Windows 7のときにあったパソコンとインターネットのネットワーク図や、ネットワークの構成図を作成する「フルマップの表示」のリンクがなくなっている。また、その下の「アクティブなネットワークの表示」欄のアイコンもなく、ネットワークの場所を変更するリンクも通常の文字になった。そのためネットワークと共有センターから、ネットワーク名を変更したり「ネットワークの場所」を切り替えたりすることはできない(図2)。
これらの機能が削除された理由は、「あまり使われなかったから」ということらしい。ただ「ネットワークの場所」についてはネットワークチャームを表示することで変更が可能だし、ネットワーク名についてはレジストリで変更できるので、次にその手順を紹介する。