ITproは2012年7月3日の全面リニューアルでSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)対応を強化し、FacebookやTwitterでの反響が一目で分かるランキング表示を開始した。それから約10カ月。いったい、どんな記事の反響が大きかったのか。Facebook、Twitterそれぞれの、10カ月間の反響記事ランキングを見てみよう。
事件・事故を友達に「伝えたい」という意識
まずは、Facebookのランキング。これは、Facebookで「いいね!」を押された数と記事を「シェア」された数を合計したものだ。
第1位にランクインしたのは、『韓国の大規模サイバー攻撃は非正規Windowsサーバーのパッチ配布が原因』である。2013年3月20日に韓国で発生した大規模なサイバー攻撃の翌日にその原因を推定した解説記事で、読者の大きな反響を呼んだ。
続く第2位には『ソフトバンクモバイルがLTE向けに5つの施策を発表、テザリング解禁は来年1月15日から』、第3位には『方法論至上主義に警鐘、急成長「LINE」を生んだ企画プロセス』がランクインした。
これらは、ITpro全体でもアクセス数の多かった記事であり、そういった意味では“Facebookらしい”とは言えないかもしれない。ただし、ランキング全体を見渡してみると、全体的にセキュリティ事件やシステム事故に関する記事が目立つ。
『Gmailの乗っ取りが国内で相次ぐ、パスワードの強化や2段階認証の利用を』『IEに重大な脆弱性、現時点で対策方法なし』『全日空、10万超の座席指定を取り消し、原因は担当者の操作ミス』といった記事がそれである。
Facebookで「いいね!」ボタンを押したり記事を「シェア」したりするときは、友人・知人に「何かを伝えたい!」という意識が働くだろう。また、セキュリティに関する事件が起こると、いち早く「気を付けて」と呼びかけたくなるのが心情だ。その分、こうした事件・事故の記事がランキングに目立つ結果になったと思われる。