2013年中の発売が期待されていた米Googleのめがね型ウェアラブルコンピュータ「Google Glass」だが、2013年4月22日に英BBCのラジオ番組に出演したGoogleのエリック・シュミット会長が「消費者の手元に届くまでには、まだ1年ほどかかる」と発言。一般向けの発売は2014年にずれ込む可能性が高くなった。
シュミット会長によると、数千人の開発者が今後数カ月以内にGoogle Glassを使うようになり、Googleは開発者からのフィードバックをもとに改良を加え、その後消費者向けモデルをリリースすることになる。
5月15日に開催される開発者向けイベント「Google I/O 2013」では、発売までのもう少し詳しいスケジュールが明らかになるはずだが、Google GlassはAPIを含む仕様がすでに明らかになっており、開発者向けの「Google Glass Explorer Edition」と呼ばれる検証用バージョンの販売もこの4月に始まっている。
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このため一般消費者向けも、2013年中に発売されると予想する声が多かった。今回のシュミット会長の発言は、こうした予想を覆すものだ。
ファッションイベントなどでプロモーションを展開
GoogleがGoogle Glassの開発プロジェクト「Project Glass」を発表したのは今から1年ほど前、2012年4月4日のことだ。
Google Glassでは右目部分が小型の透過ディスプレイとなっており、そこにAR(仮想現実)を使ったナビゲーションやビデオチャットなどの様々な情報が表示される(写真)。このとき公開されたコンセプトビデオでは、気に入った風景をGoogle Glassのカメラで写真に撮ってそのままGoogle+にアップロードする様子や、ビデオチャットで目の前の風景を相手に見せる様子が描写されている。
その後もGoogleは2012年6月の「Google I/O 2012」における共同創業者セルゲイ・ブリン氏の基調講演で、Google Glassのプロトタイプを装着したスカイダイバーが撮影したダイビング中のライブ映像を上映するなど、様々な機会にGoogle Glassのプロモーションを繰り広げてきた。その中には、ニューヨーク・ファッション・ウィーク 2012のように華やかなイベントも含まれている。
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