海外旅行に出ていても、仕事や家族、友人などとの連絡をするため、国内に電話をかけることも多いだろう。現在は携帯電話も国際ローミングができるようになり、携帯電話で海外から電話をかけるのも当たり前にできるようになったものの、やはりローミング時の通話料はかなり割高になってしまうのが難点だ。
そこで活用したいのが、データ通信を活用したIP電話サービスだ。最近では国際ローミング時もデータ通信が定額で利用できる国が増えたのに加え、海外ではWi-Fiスポットが多く設置されていることから、IP電話を使った方が、通話料を大幅に安くすることができる。
IP電話サービスとして最も知られているものといえば「Skype」だ。Skypeは会員同士であれば無料で通話ができるのに加え、別途料金を支払ってSkypeクレジットを購入すれば、世界各国の固定・携帯電話に電話をかけることが可能。
特に海外にいながら、国内に電話をかける場合は、固定電話で1分当たり2.3セント（約2.3円）、携帯電話で13.9セント（約13.9円）と格安。携帯電話のローミングやホテルの電話などを使うよりも、はるかに安く済む。
またSkypeは、電話だけでなく携帯電話にSMSを送信する機能を備えるほか、会員同士であればインスタントメッセージのやり取りもできるし、音声だけでなくビデオ電話も可能になる。最近のスマートフォンはインカメラを搭載している機種が多いので、前もって相手にSkypeを入れておいてもらえば、互いの顔を見ながら旅の話題で盛り上がることもできるだろう。
IP電話やインスタントメッセージの機能を備えるアプリは多く存在するが、固定・携帯電話に電話ができるものは決して多くない。海外で幅広いスタイルでのコミュニケーションをしたいなら、Skypeは便利なツールとなるだろう。なお、海外ローミングで利用する場合は別途パケット料がかかる点には注意したい。最近では多くの国でパケット定額制が利用できるようになっているので、利用前に設定を確認しておこう。
