愛用のクラウドサービスが突然の事業停止を迎える。そんな光景は珍しくない。直近では、サーバー型RSSリーダーの老舗「Google Reader」が7月1日に幕を閉じる。別サービスに乗り換える、RSSを見限る、といった選択肢以外に、GWをきっかけに自分でサーバーを持つ道を歩んでみてはどうだろうか。
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本記事では、手軽に始められるサーバー構築の題材として、ハードウエアにワンボードパソコン「Raspberry Pi」、OSにRaspberry Pi向けLinuxの1つ「Raspbian」(写真1)、アプリケーションにサーバー型RSSリーダー「Tiny Tiny RSS」を取り上げる。
Raspberry Piは、パソコンとして最低限必要な外部インタフェースやGPIOを備えながら、送料を入れても3000円台という低価格が特徴のARMボードコンピュータ。アールエスコンポーネンツやModMyPiのWebサイトなどで購入できる。
RaspbianはLinuxベースのOS(Linuxディストリビューション)の代表格である「Debian」をRaspberry Pi用にカスタマイズしたものだ。Debianは初心者の利用を意識したLinuxディストリビューション「Ubuntu」のベースでもある。Raspberry Piを持っておらず、このGWに間に合わない方はPCや仮想マシン、Amazon EC2上のUbuntu Serverを使う手もある。
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Tiny Tiny RSSは、Webサイトの更新状況を確認するRSSリーダーだ。スクリプト言語「PHP」を実行環境とするWebアプリケーションで、PCやスマートフォンのWebブラウザーから利用できる。
Raspberry PiにLinuxを書き込み
まず、Raspberry PiにLinuxをインストールする。公式サイトの配布ページからOSイメージファイルをダウンロードする(写真2)。ここでは「Raspbian “wheezy”」を入手し、ZIP形式のアーカイブを展開して「2013-02-09-wheezy-raspbian.img」を取り出す。展開後の容量は2Gバイトだ。 書き込みには、Win32 Disk Imagerを使う(写真3)。「Image File」欄に先ほどダウンロードしたファイル「2013-02-09-wheezy-raspbian.img」を指定し、「Device」欄にSDカードメモリーのドライブ名を選択。書き込み先を確認してから「Write」ボタンを押す。