今回の投稿も、ゲストによる寄稿となります。今回のゲストは、教育者向けプログラムに参加したデラウエア大学の先生。ブランク氏が教えたことと、自分が教えてきたことに違いがあり、葛藤がある様子が綴られています。(ITpro)

 2012年、スタンフォード大学とカルフォルニア大学バークレー校、NCIIA(全米大学発明家/イノベーター協会)、ジェリー・エンゲル氏、私が協力して、教育者向けリーンローンチパッド・クラスを始めました。そのクラスは、教育者たちと教育者を支援するアントレプレナーが、リーンローンチパッドの方法によってアントレプレナーシップを生徒たちに教えられるようにデザインされています。加えてクラスでは、推奨する「リーン・アントレプレナーシップ」カリキュラムと、 最高のリーンロンチパッド・クラスの教え方冠する詳細を提供します。

 マシュー・テレル氏は、最も直近のリーンロンチパッド・クラスに参加しました。テレル氏は、デラウェア大学のアントレプレナーシップの准教授であり、「アントレプレナーの経験」と名付けられているクラスで、「アントレプレナーシップ入門」を教えています。加えて、ビジョン・クリエーション&ファウンダー・フィルムズの創業者でもあります。彼は、最も難しい質問をクラスでたずねました。

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 私は、アントレプレナー教育分野で最も優れている人から学ぶため、リーンロンチパッド教育者プログラムの2日半のワークショップに来ました。一緒に出席されている方々は、国際的なアントレプレナー、投資家、教育者たちであり、ほとんどの方々がこれら3つを組み合わせた経験を持っています。私は、この3日間のワークショップ中に多くの質問をしましたが、スティーブさんが今回解答されたことを受け入れるのに葛藤がありました。

 私はこのプラグラムの最後のセッションに手を挙げ、スティーブさんに「顧客発見のプロセスで学んだことに基づくと、私の生徒たちがアントレプレナーシップをよりよく理解できるのは、顧客開発の手法を学ぶことでしょうか。それとも、その学期中に5万ドル程度の売上がある事業を始めることでしょうか」とたずねました。この私の質問に対するスティーブさんの答えは、肉体的にも感情的にも私には心地いいものではありませんでした。

 スティーブさんはこう答えたのです。「あなたは、売上を目的にしているインキュベーターを運営していているのか、生徒に生涯使える手法を教えているのか、どちらかに決めなければなりません。生徒たちが「成功するアントレプレナー」になるのに必要な重要技能を、現金をもらうことでより良く得られるのなら、そちらの方が良いでしょう」

 私は椅子の上でもがき、身体は緊張し、聞いたことが信じられませんでした。スティーブさんは私に対して「同意しなくても良い」と断わったものの、「生徒にとって顧客発見の技能を学ぶことの方が、長期的には彼らの職歴には良いと思う」と言いました。(公平のために付け加えると、彼のクラスでは両方を実行したチームがあると、スティーブさんは指摘しました。クレーブ・ジャーキー(訳者注:パッケージされたビーフ・ジャーキー)はバークレー校の彼のクラスで始まり、そのコースの期間中に、大手スーパーのセーフウエーから50万ドルの小切手を受け取りました)。私は、伝説的な人物に反対する立場にありませんが、彼の助言を咀嚼するのに苦労しました。