今回は、「Windows Azure仮想マシン」と「Windows Azure仮想ネットワーク」の正式運用が始まりました(関連記事)。ともにSLA(Service Level Agreement)が有効になり、仮想マシンでは99.95%の、仮想ネットワークは99.9%の年間稼働率を保証します。また、Windows Azure Active Directoryも正式公開になりました。公開に合わせ、複数の機能をWindows Azure管理ポータルから操作できるようになっています。

Windows Azure仮想マシンの正式運用開始と機能強化(4/16)

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 クラウド上で仮想化されたサーバー環境を提供するWindows Azure仮想マシンでは、正式公開(GA:General Availability)に伴い、SLA(Service Level Agreement)が4月16日から有効になり、99.95%の年間稼働率を保証します。高スループットを要するアプリケーション向けにメモリーを増強した、メモリー集中型インスタンスが新たに提供されます。ここにはロードバランサー機能が組み込まれており、複数の仮想マシンで自動でトラフィック負荷を分散します。

 インストール済みのイメージを利用して簡単に仮想マシンを作成できるギャラリーにはWindows Serverに加えてSQL Server 2012、BizTalk Server 2013、SharePoint Server 2013(試用版)をインストールしたイメージが利用可能になっており、LinuxはUbuntu/CentOS/SUSE Linuxを利用できます。

 なお、GAに合わせてWindows Azure仮想マシンのLinuxインスタンスの価格は約25%引き下げとなります(Windowsインスタンスは、5/31までプレビュー価格で提供されます)。90日間無料評価版、およびMSDNサブスクリプションやMPN(Microsoft Partner Network)ご参加パートナー向けのWindows Azureメンバープラン無償利用枠が拡大され、メモリー集中型インスタンスも利用できます。

■ Windows Azure のIaaS機能正式提供
クラウドOSの中核を担う「Microsoft Windows Azure」の機能拡張とパートナー連携強化を発表(Microsoft News Center、日本)
The Power of ‘And’(Windows Azure Blog、日本語訳)
Windows Azure:General Availability of Infrastructure as a Service (IaaS)(ScottGu's Blog)
■SLA情報
サービスレベルアグリーメント(windowsazure.com、日本語)
Windows Azure Cloud Services,Virtual Machines, and Virtual Network SLA(Microsoft Download Center)
■価格情報
料金詳細:仮想マシン(windowsazure.com、日本語)
料金詳細:仮想ネットワーク(windowsazure.com、日本語)
価格:90日間の無料評価版(windowsazure.com、日本語)
MSDNサブスクライバ―向けの特別プラン(windowsazure.com、日本語))