ジャンル:セキュリティ
ライセンス:個人利用に限り無償
作者:米Comodo社
URL:http://www.comodo.com/
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写真1●「Comodo Antivirus for Linux」でスキャンを実行している画面
写真1●「Comodo Antivirus for Linux」でスキャンを実行している画面
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 Comodo Antivirus for Linuxは、Linux向けのウイルス対策ソフト。スキャンの実行や設定などをすべてGUIで操作できる。使い勝手や機能の面は、既存のウイルス対策ソフトよりもかなり高い。

 Linux向けウイルス対策ソフトとしては、「avast!」「AVG」「Avira」「BitDefender」「Clam AntiVirus」「F-PORT」などの知名度が高い。「Comodo Antivirus for Linux」(以下、COMODO Antivirus)は、2012年6月から無償配布が始まった新しいウイルス対策ソフトである(写真1)。認証局の大手プロバイダーである米Comodo社が開発した。

 最後発とあってか、既存ソフトよりも使い勝手や機能が高い。インストール直後にはリアルタイムでのスキャンが可能になる。スキャンの実行や必要な設定はすべてGUIで操作できる。スキャン実行時には必ず定義ファイルの更新有無がチェックされ、常に最新のウイルスを検知可能だ。Comodo社が管理するクラウド上のサーバーと連携する機能を持ち、定義ファイルに未登録のウイルス検知にも対応する。

Ubuntu 12.10では動作が不安定

 パッケージは、deb形式とrpm形式で配布されていて、それぞれ32ビット版と64ビット版が用意されている。Comodo社の公式サイトにアクセスし、トップページから「Home & Home Office」-「Internet Security」-「Comodo Antivirus for Linux」-「Download Now」とメニューをたどっていくと、ダウンロードのページにアクセスできる。

 対応するLinuxディストリビューションは、2012年12月18日時点で「Red Hat Enterprise Linux Server 5.8」「同 6.2」「Fedora 16」「SUSE Linux Enterprise Server 11」「OpenSUSE Linux 12.1」「Debian GNU/Linux 6.0」「Ubuntu 12.04」「CentOS 5.8」「同 6.2」である。

 Ubuntuの最新版である「12.10」には対応していないため、編集部で検証してみた。インストールは可能だが、サスペンドやシャットダウンが正常に動作しない問題が見られた。可能であれば対応バージョンでの利用を強くお勧めする。