ジャンル:プロキシー
ライセンス:BSD License
作者:Robert Olofsson氏ら
URL:http://www.khelekore.org/rabbit/
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 低速な代わりに安価に利用できるモバイル定額通信サービスが人気を集めている。プロキシーサーバーの「RabbIT」で画像圧縮や不要な広告を削除すれば、Webページの読み込み速度を上げられる。

 通信速度が100Kビット/秒と控えめ。その代わりに、月額980円からと安価な料金で利用できる。そんなモバイル通信サービスが続々と登場している。例えば、イオンの「b-mobile SIM プラン・A」では「メールやWebサイトの閲覧程度なら十分」とうたわれているものの、画像が多いWebサイトではかなりのストレスを感じる速度だ。

画像圧縮プロキシでスマホを高速化

 こうした低速回線を活用する際のストレス軽減が見込めるフリーソフトが、画像やテキストの圧縮に特化した通信の中継ソフト「RabbIT」である。RabbITはRobert Olofsson氏が開発したプロキシーサーバーソフト。テキストと画像の圧縮、背景画像や広告画像のフィルタリングなどの機能を備える(図1)。

図1●画像圧縮プロキシサーバーソフト「RabbIT」で低速回線を快適に
図1●画像圧縮プロキシサーバーソフト「RabbIT」で低速回線を快適に
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 ソフトはJava言語で開発されており、Java実行環境があればほとんどのLinuxディストリビューションで動作する。ここでは図2のように自宅サーバーでRabbITを稼働させ、ブロードバンドルーターを通じてスマートフォンからアクセスできるように設定する手順を解説する。

図2●RabbITの動作環境例
自宅サーバーに導入したRabbITサーバーを経由してWebサイトにアクセスする。