ITproは、2013年1月21日に登録会員が100万人を突破。これを記念して、2月から4月の8週間にわたってアンケート調査を実施した。題して「ITpro会員100万人に聞く!ICT大調査」。このたび、8週間の調査が終了したので、その結果をまとめて報告しよう。

約4割が私物デバイスを業務に活用

 まず最初のアンケートはBYOD(私物デバイス活用)。個人として所有しているスマートフォンやタブレット端末などを、どのように仕事に活用しているかを聞いた。

 その結果、「個人が所有するデバイスを仕事に活用しているのは約4割」「そのうち、全社的にBYOD推進しているとの回答は約1割」といった実態が判明した。その一方で、「会社としては私物デバイス活用を禁止しているが、こっそり使っている」という回答も15%あった。

 次に調査したのが、パーソナルクラウドの利用実態だ。Webメールやスケジューラ、オンラインドキュメント管理といった個人向けのクラウドサービスを、仕事にどう活用しているかを聞いた。

 その結果わかったのが、「個人契約のクラウドサービスを業務で利用しているのは約2割」「回答者の7割が、会社として個人契約クラウドサービスの業務利用の可否を明確に決めていない」といった実態。具体的なサービスとしては、オンラインストレージ(ファイル管理)」を利用しているユーザーが最も多かった。

Windows 8導入済みユーザーは3割

 Windows OSの利用実態も調査した。その結果が、「3割のユーザーがWindows 8を導入済み」「その半面、3世代前のWindows XPをメインに使い続けているユーザーも3割」というもの。

 導入済みのWindows OSを聞くと同時に、まだWindows 8を購入していないという人には導入予定も聞いた。しかし「わからない(未定)」と答えた人が半数を超えた。Windows XPのサポート切れまで残り1年。日本マイクロソフトは移行支援を強化するとしているものの、人々の意識はまだ低いようだ(関連記事)。

 Microsoft Officeの「Word」「Excel」「PowerPoint」は業務における定番ソフト。しかし、「値段が高い」「機能的にオーバースペックで使いにくい」といった不満の声もある。そうした声に応えるように、より安価なMicrosoft Office互換ソフトが製品化されている。こうしたOffice互換ソフトの利用状況もアンケートで聞いた。

 その結果、およそ35%が「Office互換ソフトを利用している」ことが判明した。その理由は、やはり65%が「値段の安さ」を挙げていた。