dynabook V632
dynabook V632
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 「dynabook V632」は、東芝による最新のUltrabookだ。東芝は国内で最初期からUltrabookを投入しており、クラムシェル型の「dynabook R632」やコンバーチブル型の「dynabook R822」で知られているが、そこに追加される新モデルが「dynabook V632」となる。新モデルの投入にあたって東芝はスペシャルサイトを用意するなど、かなり力を入れていることが分かる。

 13インチ・1.21kg・13時間のバッテリー駆動が可能というスペックから、モバイル利用に最適なUltrabookに仕上がっていることが期待できる。今回はこのdynabook V632を詳しくレビューしてみたい。

店頭モデルはOffice搭載で10万円と安い

 今回評価するdynabook V632(26HS)の主なスペックを以下に示す(詳細な仕様は東芝のWebサイトを参照)。

CPU:Intel Core i5-3337U 1.8GHz
メモリー:8GB
ストレージ:128GB SSD
GPU:Intel HD Graphics 4000
ディスプレイ:13.3インチ(1366×768ドット)
OS:Windows 8(64ビット)

 dynabook V632には店頭モデルと直販モデルが提供されているが、今回評価するのはよりベーシックな店頭モデルである。

 店頭モデルはCore i5プロセッサと128GBのSSDを搭載しており、モバイル向けのUltrabookとして標準的なスペックとなっている。しかしメモリーに関しては最初から8GBを搭載している点に注目したい。東芝の従来のUltrabookである「dynabook R632」のメモリーが4GBであることと比べると、64ビットWindows 8の利用にあたって余裕のあるメモリーといえる。なお、仕様ではメモリーについて「4GB+4GB」と表記されているが、これはオンボードに4GBのメモリーを2つ実装しているという意味で、ユーザーによる交換はサポートされない。

 昨今の薄型Ultrabookにみられる傾向と同じく、メモリー・SSD・バッテリーといったコンポーネントを容易に交換することはできない構造になっている。必要十分なスペックかどうか、購入時に確認しておきたい。また、店頭モデルのOSはWindows 8であり、Windows 8 Proではない。

 dynabook V632の価格はおおむね11万円程度となっており、店舗によっては10万円を切る価格で購入できそうだ。店頭モデルは「Office Home and Business 2013」を同梱しているため、Ultrabook本体の実質的な価格はかなり安い部類に入ると考えられる。

 店頭モデルより高いスペックを期待するユーザーのためには、東芝のWeb直販サイト「東芝ダイレクト」で直販モデルを提供している。「dynabook V632/W2THS」はCore i7プロセッサと256GBのSSDを搭載し、OSもWindows 8 Proを採用する。Officeなしモデルが13万8800円、Office Home and Business 2013搭載モデルが15万5800円で提供されている。Officeのないモデルを選べることで選択肢は広がっているが、店頭モデルと比べてやや割高な印象を受ける。