Windows 8のスタートスクリーンには、プログラムがタイルとして配置されている。タイルをタップすることでプログラムが起動する。デスクトップアプリもストアアプリも区別はない。タップしたアプリがデスクトップアプリだった場合には、デスクトップが表示され、これまでと同じようにウインドウを開いてプログラムが起動する。
ちなみに、Windows 8の標準ブラウザーであるInternet Explorerは、デスクトップアプリであり、ストアアプリでもある。スタートスクリーンで起動したときに、どちらのUIで起動するかは、Internet Explorerのインターネットオプションの「プログラム」で決めておける。
もちろん、デスクトップ環境のタスクバーやデスクトップアイコンをタップした場合は、デスクトップ版のInternet Explorerが開く。
デスクトップ版とストア版のUIの違いは没入型かどうか
デスクトップ版とストア版の違いは、そのUIが没入型であるかどうかだ。つまり、ストア版はフルスクリーンでのブラウズが強制されるために、何かを参照しながら何かをするという作業には向いていない。ストア版でサイトを見ているときに、別の作業をしたい場合には、ページを右クリックし、ページツールから「デスクトップで表示する」をタップすることで、そのサイトがデスクトップ版のInternet Explorerで開く。
msnのサイトなどは、デスクトップ版とストア版で、その見かけが変わるのは興味深い。没入型でページを開いたときには、一般的なワイド画面の両脇が、あまり無駄にならないようなレイアウトで表示されるのだ。さすがに横方向にスクロールするような工夫はないが、目新しい試みだ。
これに対してChromeなどは、Windows 8モードとデスクトップモードの2種類が用意されていて、どちらか一方を使うことしかできなくなっている。このあたりの思想の違いが面白い。
インターネットをブラウズするならAndroidやiOSで十分といった論調もあるのだが、どんなサイトでもきちんと開くという点ではパソコンのブラウザーは最強だといえる。新しい環境と従来の環境をうまく使い分けていきたい。
フリーランスライター