今回は、「Windows Azureモバイルサービス」と「Windows Azure Webサイト」について強化がありました。Azureモバイルサービスでは、HTML5/JavaScriptによるテンプレートが追加されたほか、新たにPhoneGapアプリと連携できるようになりました。また、Azure Webサイトでは、分散型ソース管理システム「Mercurial」やDropboxから配置することが可能になっています。

モバイルサービスにHTML5テンプレを追加、PhoneGapから接続可能

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 2013年3月18日、Windows AzureモバイルサービスにHTML5/JavaScriptによるWebアプリケーションのテンプレートが追加されました。

 これはPC/モバイル、OS、ブラウザーを問わずアクセスできるWebアプリで、Windowsストアアプリ/Windows Phone/iPhone/Android向けアプリのテンプレートと同様に、データベースのテーブル作成や接続などを自動で設定でき、アプリ作成に注力できるプラットフォームとなっています。用意されているテンプレートを元にPC/モバイル向けアプリを新規開発するだけでなく、既存のアプリをWindows Azureモバイルサービスに接続する機能を簡単に追加できるプラットフォームとして利用できます。

 今回、PhoneGapアプリをWindows Azureモバイルサービスに接続できるようになり、モバイルサービスが提供しているMicrosoftアカウントやGoogle/Facebook/Twitter IDによる認証機能、データクエリー/ストレージAPIなどをPhoneGapアプリから利用できます。Windows AzureモバイルサービスWeb Client Libraryの最新版で対応しており、IE8以上/Chrome/Firefox/Safariからのアクセスをサポートします。

 なお、クロスドメイン通信を行うためのCross Origin Resource Sharing(CORS)をWindows Azure側に設定できる機能も追加されています。

●関連情報
Windows Azure:New Hadoop service + HTML5/JS(CORS), PhoneGap, Mercurial and Dropbox support](Scott Guthrieのブログ)