視野を上位50社に広げて見てみると、ほかにも躍進している企業があることに気づく。

TISやNHN Japanが躍進

 最も順位を上げたのが26位(前回67位)のTISである。同社は今回、前年の3倍となる約500人のリクルーターを動員。出身大学での説明会や個別の対話など、「従業員の生の声を学生に伝えられるようにした」(大河内隆吉人事部主査)ことが奏功したようだ(第1回の図1を参照)。

 TISのほかにトップ50の企業で大きく順位を上げたのは、32位(前回61位)のJSOL、43位(同66位)の電通国際情報サービス、45位(同80位)のNTTデータシステム技術である。トップ50入りはしなかったが、コミュニケーションアプリ「LINE」を手掛けるNHN Japanも大躍進した。前回は168位とほとんど志望者がいない存在だったが、今回は52位に躍進した。

 事業内容や主要株主などを基に分野を分けた就職人気ランキングでは、大きな順位変動はなかった(図1)。前回と1位が入れ替わったのは、金融ユーザー系システムインテグレータ(SI)の三菱総研DCS、ネットビジネスの楽天、である。

図1●企業分野別の就職人気ランキング
図1●企業分野別の就職人気ランキング
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