2013年2月25日から28日まで、スペイン・バルセロナで開催された世界最大のモバイル関連展示会・カンファレンス「Mobile World Congress(MWC)2013」。主催団体であるGSMAの試算によると、地元への経済効果は3億2000万ユーロ以上にもなる巨大イベントである。今年の参加者は200カ国以上から7万2000人以上と昨年を8%上回る過去最高を記録。しかも参加者のうち4300人以上がCEOだという。さらに参加者には各国の通信行政にかかわる政府関係者も多い。

 こうした世界のモバイル関係者に自社の製品やサービス、存在感をアピールする絶好の場となるMWC2013で最も注目を集めたのは、iOS、Androidに続くモバイルOSの“第3勢力”である。第1回から第3回はこの第3勢力から見えてきた論点をまとめ、さらに第4回、第5回で日本企業の活躍、キャリア網の変化などのトピックを報告する。