ビッグデータ分析ツールの進展はめざましい。従来は高度な統計知識やITスキルが要求された分析作業もツールやサービスで補えるようになってきた。システム構築も容易になっている(図10)。
統計知識がなくても使える
データを分析するBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトの分野では、統計やITについての専門知識を持たない現場の担当者でも分析作業ができる。
例えば国内で500社以上の導入実績を持つクリックテック・ジャパンのBIツール「QlikView」は、ウィザード(対話式画面)に従ってユーザー自身で表やグラフといった分析画面を作成できる。販売分析や営業成績分析といった使用頻度の高いものをテンプレートで用意する販売代理店もある。
ユーザーは分析したい項目をクリックするだけで、様々な切り口でデータを見られる。ビジュアル的な操作は、今やどのBIツールも備えている(表2)。