Windows 8の最大の魅力は、なんといってもスタート画面に代表されるModern UIだ。しかし、今回のWindows 8道場は、このModern UIを真っ向から否定してみる。

 そう考えた理由は、現在Windows 8を利用しているユーザーやこれからWindows8を始めようとしているユーザーのほとんどが、Windows XP/Vista/7からのアップグレード組で、タブレットPCやタッチパネルを搭載しているPCのユーザーはまだ少数ではないかと思ったからだ。そうなると、たとえWindows 8のModernUIがいかに素晴らしくとも、使い慣れたデスクトップで作業をしたいと思うのが人情だろう。

 そこで今回のWindows 8道場は、できるだけWindows 7の操作方法に近づける、様々な方法を紹介していこうと思う。

不用意にタッチしがちなロック画面

 Windows 8の紹介記事などで、必ずといってよいほど目にするのが「ロック画面」だろう。Windows 8のデフォルトのロック画面は、シアトルのシンボルタワー「スペースニードル」のイラストが描かれた印象的なものだ(図1)。

図1●Windows 8のデフォルトのロック画面<br>Windows 8では、タブレットPCで持ち歩く際に、不用意に画面に触れて誤動作を起こさないよう、ロック画面が採用されている。デフォルトのロック画面のイラストは、アメリカワシントン州シアトルにあるシンボルタワー「スペースニードル」。
図1●Windows 8のデフォルトのロック画面
Windows 8では、タブレットPCで持ち歩く際に、不用意に画面に触れて誤動作を起こさないよう、ロック画面が採用されている。デフォルトのロック画面のイラストは、アメリカワシントン州シアトルにあるシンボルタワー「スペースニードル」。
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 このロック画面は、タブレットPCなどを持ち歩く際、不用意に画面に触れて誤動作を起こさないようにする保護の役割がある。

 もちろん、タッチパネルを有するタブレットPCにはなくてはならない画面だが、これがデスクトップやノートPCだと、単にサインインするまでの作業が一つ増えるだけで、ほとんど意味がない。そこで、このロック画面を表示しないように設定してみよう。

 ロック画面を非表示にするには、ローカルグループポリシーを使うのが基本だ。ただし、1つ問題がある。Windows 8の無印エディションでは、ローカルグループポリシーが使えないのだ。そのため、無印エディションのWindows 8を使っているユーザーは、自己責任で直接レジストリを編集することになる。