前回、App Storeの「トップアドオン」から、売り上げランキングの上位を占めるアプリにおけるアプリ内課金の傾向を確認した。そうした中、売り上げランキングの上位にランクするアプリのほとんどは、ゲームが占めているというのも事実だ。

 そこで今回はゲーム以外の売り上げ上位のアプリにフォーカスを当て、App StoreとGoogle Playで、それぞれどのようなアプリが高い売り上げを達成しているかを確認する。

ゲーム以外のアプリの売り上げ動向を確認

 最近ではカードバトルタイプのソーシャルゲームだけでなく、「LINE POP」などに代表されるカジュアルタイプのゲームが、アプリ内課金で高い売り上げを得るなど、アプリに対する課金のすそ野は広がっている。

写真1●Google Playの「売上トップ」のランキング
写真1●Google Playの「売上トップ」のランキング
大半をゲーム関連アプリが占めているのが分かる。
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 一方、各アプリマーケットの売り上げランキングを見ると、上位にランクインしているアプリの大半はゲームアプリとなっている(写真1)。ゲーム以外のアプリで上位にランクするアプリといえば、スタンプの販売が好調な「LINE」を除いて、ほとんど見かけることがない状況だ。

 そのため、現在アプリマーケットにおいて、ゲーム以外でどのようなアプリが売れているのか、それがアプリ内課金と有料課金、どちらを採用しているのか――など、ゲーム以外のアプリのビジネスにフォーカスが当たる機会はかなり少ないように感じる。

 そこで今回は、App StoreとGoogle Play、双方のアプリマーケットの売り上げランキングにおいて、ゲーム以外のアプリをピックアップしてそれぞれの傾向を確認。ゲーム以外のアプリが売り上げ面でどの程度存在感を示しており、どのようなジャンル・課金形態のものが人気を集めているかなどを調べた。

 なお今回の集計においては、ゲームアプリのほか、出会い系要素を含むアプリも対象から除外している。その点はあらかじめご了承頂きたい。