在庫削減やリードタイムの短縮にお悩みのあなた。現場改善にうまくIT(情報技術)を活用できているだろうか。

 この特集では2012年までの連載に続き、在庫削減コンサルタントの若井吉樹氏が、カイゼンとITの連携でコスト削減を実現する際の秘訣を2つの事例を通じて紹介する。

 1つは、世界トップ3に入るEMS(電子機器の受託製造サービス)会社であるフレクストロニクス・インターナショナルの茨城ソリューションズ・カンパニー。同カンパニーは工場にトヨタ流の「かんばん」を取り入れた。するとシステムも、かんばんに合わせて進化させなければならなかった。その際の勘所はどこにあったのかを解き明かす。

 もう1社のアンリツ産機システムは、ロットではなく、製品を1つずつ流す「1個流し」を開始。そのために生産管理システムを再構築した。1個流しとシステムの結合をどのように成功させたのかを説明する。

 このように、カイゼンには今やITの連携が欠かせなくなっている。2社の事例から、カイゼンとITをつなげるコストダウン手法を学ぼう。