「Dell Latitude 10」(以下Latitude 10)は、デルによるAtomプロセッサ搭載のWindows 8タブレットだ(写真1)。
当初、法人ユーザー向けに発売されたLatitude 10だが、2013年1月17日より個人向けにも販売が開始された。特徴としてWindows 8タブレットとしては珍しい、バッテリ交換に対応している点がある。最新Atomプラットフォーム「Clover Trail」による長時間のバッテリ駆動時間も相まって、モバイルでのビジネス利用に最適なタブレットに仕上がっていることが期待できる。
今回はこのLatitude 10を詳しくレビューしていきたい。
4万円台から購入可能、ただし下位モデルはバッテリ交換不可
今回評価するLatitude 10の主なスペックを以下に示す。詳細な仕様はデルのWebサイトを参照。
CPU | Intel Atom Z2760 1.80GHz |
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メモリー | 2GB |
ストレージ | 64GB SSD |
GPU | Intel Graphics Media Accelerator |
ディスプレイ | 10.1インチHD(1366×768ドット) |
OS | Windows 8 Pro(32ビット) |
Latitude 10の製品構成は、大きく分けて今回レビューする上位モデル「Latitude 10」と、下位モデル「Latitude 10 Essentials」の2種類が存在する。下位のEssentialsモデルは、「ペン入力に非対応」「バッテリ交換不可」「充電用microUSBポート非搭載」といった点が特徴となっており、Latitude 10の目玉ともいえる機能が大きく制限されているという印象だ。
気になる価格については、上位のLatitude 10が5万4980円から、下位のEssentialsモデルが4万9980円(64Gバイトモデル)からと、その差は10%程度となっている。機能と価格のバランスを考えると、上位モデルの「Latitude 10」をお薦めしたい。なお、さらに安価なエントリーモデルとして4万4980円のEssentialsモデルも用意されているが、ストレージが32Gバイトとなっている点に注意したい。
上位モデルのLatitude 10は、Windows 8の最小構成で5万円台から購入可能で、Clover Trailタブレットとして手頃な価格といえる。ただし、BitLockerとTPMによる暗号化を活用したい場合は、OSとしてWindows 8 Proを選択したい。ほかに追加できるオプションとして、ワコムによるスタイラスやドッキングステーションが用意されている。Microsoft Officeも最新の「Office Home and Business 2013」などを追加できる。
Latitude 10の特徴でもあるバッテリについては、本体付属の標準バッテリを2セルまたは4セルのどちらにするか選択できる。さらにアクセサリとして2セルタイプが3979円、4セルタイプが5288円で販売されており、必要に応じて追加購入できる。