IT部門の方から「モバイルを業務に活用すべきなのはわかっているが、具体的にどう活用すればいいかが分からなくて…」という質問をいただくことが多い。モバイルを活用する業務はどうすれば創れるのか、具体的に考えたい。
業務の本質
業務の本質とは何か?
例として、小売業向けアプリで説明する。セレクトショップ、スポーツショップなどが対象で、衣料品販売のトップス・ボトムスのコーディネイトのシミュレーションや基幹システムと連携して自店だけでなく各店の在庫の照会などができるアプリだ。
お客様が、店頭でのディスプレイやカタログでほしい商品を探すことから始まり、サイズや色、柄の違いなどを調べて検討しながら、実際に試着してみて購入するという一連の流れがある。その中で、例えば「試着時」における業務の本質的なゴールとは一体何だろうか?「商品を買っていただくこと」や「満足いく商品を選んでいただくのをお手伝いすること」ではない。
ゴールは「お客様に合った商品を見つけること」である。
したがって実際に試着しなくても、自分に合ったサイズや色が分かれば要件は十分充足する。