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中国・アジアReport from 日経コンピュータ

日本は韓国のIT化に追いつけるか(後編)

キャッチアップするための二つのポイント

横塚 裕志=東京海上日動システムズ社長 2013/02/15 日経コンピュータ
出典:日経BPガバメントテクノロジー 2012年春号
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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 韓国でもう一つ感動したのは、国を挙げて情報化プロジェクトの開発方法論を標準化していることだ。開発スキーム、作成するドキュメント、プロジェクト管理手法などをすべて標準化して、すべての関係者がそれを順守して開発しているそうだ。

事業部門任せでは価値創造は困難

 このため、開発したベンダーとメンテナンスするベンダーが違っても、問題なくスムーズに移行できるという。ここまで標準化されていれば学校での教育もやりやすいし、SE(システムエンジニア)も働きやすく効率的に仕事ができる。 では、日本がキャッチアップするためにはどうしたらいいのか。印象的な二つの点について述べたい。

 一つは、「情報化するときにお客様への新しい価値をどういう形で提供するのか」というデザインを描いてからシステム開発に着手することを、私たちも徹底しなくてはいけないということだ。

 反省するに、今までの情報化はビジネスサイド(事業/業務部門など)から要件を“出してもらって”、そのとおり開発するとか、現状のビジネスフローのまま一部を効率化するといったことに終始してきたかもしれない。 ビジネスサイドを非難しているわけではなく、ビジネスサイドだけで要件を出すとなれば、なかなか新しいITの価値まで創造することは難しい。ビジネスサイドだけに要件を委ねてきた開発の仕方に問題があったということに気がつく。

 ビジネスサイドとITサイドとで、協力して「お客様への価値を描く」という作業をすることが一つのキーポイントではないか。もちろん、ITサイドも新しいビジネスモデルを創造していく力をつけなくてはいけないし、コラボレーションできる「場」をいかに設定するかも工夫を要する。しかし、その難しさを議論している時間はない。韓国では、どんどんそちらの方向でプロジェクトが進んでいるからだ。

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