マネジメントソリューションズの高橋信也社長など、同社の担当者に連載をお願いしてきた「PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)を生かす」が、2013年1月28日に最終回を迎えた。2007年から回を重ねること実に100回! 6年にも及ぶ大作が、ついに完結したことになる。

 この6年でPMOの設置は大きく前進した。先行する米国に続けとばかりに、日本でもPMOを置く動きが活発になってきている。

 ただ裏を返せば、それだけプロジェクトマネジメントに対する問題意識が大きくなっているともいえるのだろう。「プロジェクトマネジメントを改善したい」、そして「プロジェクトを成功させたい」と切に願う企業の表れだと理解できる。

 高橋社長は最終回で「PMOとは事務局でもなく管理屋でもない」と説き、連載を終えている。実はこの主張は、2007年5月の第1回と全く同じものである。

 PMOが社内でどのような役割を果たすべきなのか。連載はその問題提起からスタートし、2013年2月の今もその話題で終わっていることから分かるように、まだまだPMOに対する誤解が多いのも確かなのだ。PMOの知見を求めている人は、依然として数多いと言ってよい。

 この機会に100回の連載を改めて振り返り、自社のプロジェクトマネジメントを再考するきっかけにしてみてはいかがだろうか。

 100回マラソンを完走した先には、今までとは違うプロジェクトの景色が広がっているかもしれない。

マネジメントソリューションズが示したPMOのノウハウ100