マイクロソフトが2012年7月31日(現地時間)にプレビュー版を公開したWebメール「Outlook.com」。同社は以前から「Hotmail」(現在はWindows Live Hotmail)というWebメールを運営してきたが、今後はOutlook.comに切り替わっていく。どういったWebメールとなるのか、大変興味深い。個人的にOutlookと聞くと、Microsoft Officeに含まれるメールやスケジュール管理ソフトを思い出すのだが、実際にOutlook.comを使ってみると印象が変わった。
特に興味深かったのは、“見た目(ユーザーインターフェース)”だ。Webメールの原型、旧態依然としたHotmailのインターフェースと比べると、Outlook.comは大変スッキリしている。それもそのはず、同社の新OS「Windows 8」が採用している「Windows UI」(以前はMetro UIと呼んだ)風のページデザインとなっているのだ。プレビュー版ということもあり、広告が表示されないことも、とてもよい。触っていくと、グーグルの人気Webメール「Gmail」とは違う魅力を感じた。
思い起こせばGmailが登場する前、筆者を含め、知り合いの多くもHotmailをメーンのWebメールとして使っていた。そこに最大1GB(当時)のメールを保存できるGmailが登場。サービスと機能、両面に勝るGmailに驚き、筆者も友人らもあっさりGmailへと乗り換えたのだった。以来、Gmailを使い続けてきたわけだが、最近は「Gmailが最良のWebメールなのか?」という疑問を持つようになった。なぜなら、Gmailを上回るようなWebメールが登場しているからだ。
一時期は水を空けられたHotmailですら、メールの保存容量はGmail以上。Gmailは約10GBまでのメールを保存できるが、Hotmail(Outlook.comも同じ)は、保存容量が無制限としている。この点に魅力を感じるのは、メーンで使っているGmailの保存容量がもうパンパンということも大きい。有料プランで容量を増やすか、新しいアカウントを作成してGmailを使い続けるか……悩んでいるという状況なのだ。しかし、Hotmailに戻るのは気が進まず、Gmailを騙し騙し使ってきた。
そこに登場したOutlook.com。果たして、Gmailから乗り換えるに値するWebメールとなっているのか? 個人的に気になる4つのポイントを確かめた。