マーケットやアプリサイトなどでの特集、あるいはテレビの特集やCMなどで、特定のアプリが大きく露出する機会が増えている。では、そうした露出によって大きな影響を受けるアプリにはどのような傾向があるのだろうか。そして関連する他のアプリにまで、その影響が広がる可能性はあるのだろうか。

 今回はGoogle Play上で実施されている特集施策で取り上げられたアプリを対象として、各アプリについて、その影響などを調べる。

Google Playの“パズルゲーム特集”から調査

 何らかの機会にアプリが大幅に露出することで、人気や注目を集めるケースは少なくない。最近ではテレビによる影響が取り沙汰されることが多いが、よりアプリを積極的に利用するユーザーに対しては、アプリマーケット自身のレコメンドや特集の方が、露出の機会が高まるといえよう。

写真1●Google Play内で展開されている「パズルゲーム特集」
写真1●Google Play内で展開されている「パズルゲーム特集」
スタッフが厳選したパズルゲームをまとめて紹介している。
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 アプリマーケットが紹介する“おすすめアプリ”や、特定ジャンルのアプリをまとめた“特集”などは、そのマーケットを運営するスタッフが、それぞれ評価したアプリを掲載している。広告のようにコントロールできる存在ではないため、いつ、どのようなタイミングで紹介されるかは分からない。だが一度紹介されると、マーケットのトップページなど目に付きやすい場所に露出されることから、インストール数の増加に大きな影響をもたらす可能性が高い。

 そこで今回は、執筆時点においてGoogle Playで実施されているゲームカテゴリの「パズルゲーム特集」に掲載されているアプリのインストール数を確認することで、マーケット上の露出がどのようなアプリに対して影響を及ぼしているのかを調査した。ゲームアプリをターゲットとしたのは、マーケット内での人気が高く、インストール動向の変化が大きく見えやすいためである。

 具体的には、紹介されている個々のアプリの「過去30日のインストール数」を確認し、どのようなアプリがマーケットの影響を受けているかを確認することとする。