Windowsストアアプリのラインナップが充実してくるまでの間、Windows 8パソコンを購入したユーザーはどうしても旧来のデスクトップアプリに頼らざるを得ない。もちろん、その中には業務上どうしても欠かせないアプリだってあるはずだ。

 とはいえ、Windows 8でタッチのUIを積極的に取り入れてはいるものの、これまでのデスクトップアプリのほとんどがタッチのことを考えてはいない。『Windows 8は、タッチはもちろん、マウスでもキーボードでも使いやすい』というのがMicrosoftの言い分だが、実際にはアプリの作りに依存するといっていい。

写真●Outlook 2013などではタッチモードに切り替えるメニューがある
写真●Outlook 2013などではタッチモードに切り替えるメニューがある
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 たとえば、Officeアプリについては、リボンUIが功を奏している。かつてのツールバーボタンよりもずっと大きく、指先でも操作しやすいからだ。特に、Office 2013は、さまざまなところにタッチ指向を取り入れている。Outlook 2013などは、タッチ/マウスモードの切り替えによって、アイテムの表示間隔を広げるといったこともできるようになっている(写真)。

 ただ、そのほかの多くのデスクトップアプリについては、なかなか一筋縄ではいかない。Windows 8は、いってみれば二世帯住宅のようなものなので、こればかりは工夫で乗り切るしかない。